「日々季」

たぶん と云うより はっきりと
市川さんは変わった。
日々季が生まれてから。
とにかく 日々季が生まれて
一番喜んでいたのは市川さんじゃないカナ。
小さい頃の日々季って とても、市川さんに
よく似ていて、
市川さんとしては、
こんなに小さくて おぼろげで
(本当の日々季は『おぼろげ』ではなかったと思うけど)
無垢な者(物?)の中に
自分のDNAがすごくつまっていて
それがいとおしくてしょうがない
ってカンジ。
オーバーに云うと
自分のクローンみたいな。
だから可愛くて可愛くて。

きっと日々季が大きくなったら
自分の持っている知識を全て投入したい
くらいの事、思っていたカモ。
今の日々季は勿論とても利発で
可愛いけれど
将来てきに
市川さんが投入した日々季というのも
見てみたい気もしたね。

         下田眞知子