すっかり秋めいてまいりました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?

市川準事務所より今日はお知らせふたつです。



まずはひとつめ。



嬉しいお知らせと、悲しいお知らせです。

11月22日(土)〜28日(金) 犬童一心監督のご尽力により、

「目黒シネマ」にて

『トキワ莊の青春』 『大阪物語』 『病院で死ぬという事』 が

上映されることになりました。

悲しいお知らせです。

この夏に撮影の小林達比古さんがお亡くなりになりました。

  

 <犬童一心監督からのメッセージ>

 この度、市川準監督特集を開催することとなりました。

 今年は市川準監督の七回忌にあたります。

 八月には市川組の名キャメラマン小林達比古さんが永眠されました。

 その追悼の想いを込め『市川準監督特集』を開催します。

 市川監督が最も通われた目黒シネマに於いて、フィルム上映です。



   11月22日(土)から。

   最終上映後、初日、楽日はトークショウやります。

※ 22日は脚本を書いた犬童が、主演の池脇千鶴さんと対談します。

    『大阪物語の想い出』

※ 29日(金)は市川監督とも関係の深い尾形敏朗さん(映画評論家)司会の元、市川組で対談します。

    『市川組の秘密』

                               よろしくお願いします。

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

                 

  【目黒シネマ 名作チョイス】Vol.10 市川準監督特集 

      ※協力 株式会社ADKアーツ

 

   11/22(土)〜11/25(火)までの4日間上映

    

      『大阪物語』        11:00/15:20/19:40(〜終映21:45)

      『トキワ荘の青春』       13:15/17:35

   11/26(水)〜11/28(金)までの3日間上映

  

      『トキワ荘の青春』    11:20/15:30/19:40(〜終映21:35)

      『病院で死ぬということ』   13:30/17:40

 ※ 入場料金:一般1500円/学生1200/シニア・小人900円/※ラスト1本900

             (トークショウのある場合は通常料金)

                    

   是非 この機会に、市川・小林さんコンビの映像を

   再びスクリーンでご覧頂けたらと、お願い申し上げます。

                       

                                      市川 幸子

ふたつめはこちら

「春、バーニーズで」放映お知らせです。


WOWOWプライムにて、 

2014年11月14日(金) 

17時45分〜
特集「平成猿蟹合戦図」放送記念!吉田修一行定勲の世界
で放映されます。

どうぞ、ご覧になって下さい。































         

暑い毎日が続いております。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
ひっそりと市川準事務所よりお知らせです。

西島秀俊さん主演作品


ドラマW「春、バーニーズで」の再放送が決定しました。

第1回目が8月22日(金)19:30〜 です。


メガネ姿の西島さん、素敵です。

ぜひご覧ください。


お知らせです。


神保町シアター上映中の特集企画「素晴らしき伝記映画の世界」に

3月1日(土)から7日(金)の間

「トキワ莊の青春」が上映されています。

1996年春公開されました、市川 準 7本目の映画です。

3月1日(土)  17:45

   2日(日)  15:30

   3日(月)  14:15

   4日(火)  12:00

   5日(水)  19:15

   6日(木)  16:30

   7日(金)  14:15

よかったら、お出かけください。

ずいぶん暑い夏でした。

市川準事務所よりお知らせです。


BS・CSで放送されています日本映画専門チャンネル映画にて、映画「BU・SU]が放映されます。


『日本映画 レトロ スペクティブ』 

9月13・15・19・21・24日放映されます。

番組の前後には、

笠井信輔さんによる

主演・女優である富田靖子さんへのインタヴューもあります。

どうぞ、ご鑑賞下さい。


http://www.nihon-eiga.com/program/detail/nh10000767_0001.html

久々のリレー日記です。
今回は、「東京兄妹」で脚本をお書きになった、鈴木秀幸さんです。





街を歩いているときや、電車に乗っているとき、ときどき市川さんの映画を思い出す。


ビルとビルの隙間から空が見えたり、背中に日差しを感じたり、夕方の暗がりにぼんやりしてしまったときにも、


市川さんの映画の感触が甦ってくるような気がする。


市川さんの映画を思い出すと、すこし温かい気持ちになる。


『東京兄妹』が銀座の並木座で上映されたとき、市川さんと共同脚本の藤田くんとで出かけたことがあった。


上映の後どこかに寄ったのだが、どこに行ったのか思い出せない。


隣の三州屋に行ったのかな。

麻布十番の小料理屋で、藤田くんともう一人の脚本の猪股さんと三人でごちそうになったこともあった。


路地裏やガード下を歩いていると、市川さんとばったり出会いそうな気がする。


トキワ荘の青春』のときには、都立大で市川さんと共同脚本の森川くんとで打ち合わせをした後、


焼き肉をごちそうになった。


五反田のおでん屋、若ちゃんにも連れて行ってもらった。


無口なおじいさんと元気な娘さんが切り盛りしていた。


小津さんの映画に出てきそうなお店だった。


「都会のどこかで、無名の人が鈍く光っているのが一番いいよな」


と市川さんは言っていた。


なんだか、ずいぶんたくさんごちそうになって、たくさんのことを教えていただいた。


市川さん、ごちそうになったままでごめんなさい。



これからもどこかの街角で、市川さんの映画を思い出すのだと思う。



『東京兄妹』『トキワ荘の青春』共同脚本 鈴木秀幸

リレー日記、少々お休みを頂いております。

WOWOWオンデマンドにて2/1〜「春、バーニーズで」を配信中です。
見逃していた方、ご興味ある方、どうぞご覧ください。
wowowを契約している方のみ、ご覧になれます)


カメラマン 北島 元朗



市川監督に初めてお会いしたのは、

カメラマン鋤田正義氏のアシスタント時代に

宮沢りえさんの日本テレコム0088のCM撮影でした。


それから、何度も市川監督とCMの仕事をさせて頂きました。

私がカメラマンになって

岩井俊二監督の映画「スワロウテイル」のスチールを撮影した関係で

映画のイベントに市川監督を招待させて頂きました。

遠い場所にも関わらず東京ビックサイトへ来て下さいました。

映画の上映が終わってから

出来たばかりの映画の写真集を持って市川監督の下へ向かい

写真集を無事に渡すことが出来ました。


それから、市川監督とお会いすることが無く

2年近くが過ぎた頃に

市川監督から直接、撮影依頼の電話を頂き

「北島君こんど映画を撮ろうと思っているんですがいままでの映画と違った感じの

映画を撮ろうと思っていてスワロウテイルみたいな写真を撮って貰えませんか」と言われたので

私は、映画の内容もわからないままに二つ返事で快諾していました。

市川監督と一緒に仕事がしたいと思っていた時に市川監督から直接連絡を頂き

感激したことを昨日のことのように思いだします。


映画「たどんとちくわ」のラストシーンに映画のスチール写真を使用する為に

日活で映画の編集をされている編集室に何度となく写真を持って伺いました。

映画「たどんとちくわ」は、全国公開の映画でしたが諸事情により

東京と大阪の単館上映されただけで映画館で観た人は、少ないと思います。


私が関わった映画と言うこともあり好きな映画になりました。


最近、「たどんとちくわ」の写真のフィルムをあらためて見返してみると

忘れていた記憶が甦ってきました。


市川監督が亡くなられてからわかった事ですが

私が映画の撮影現場で市川監督を撮影した写真を気に入って頂いてたみたいで

市川監督の追悼本の表紙に使って頂いたり

パリで市川監督の特集上映用のパンフレットに使って頂いたりと

私の写真が一人歩きしている事が

光栄であり嬉しくてしかたがありません。


市川監督と何度でも仕事をしたかったですし

何時の日か市川監督の映画を撮ってみたいと言う夢も持っていました。

今となっては、叶わない夢になってしまいました。


これからも、市川監督と関わりのある方々とご一緒する機会があると思いますが

市川監督を感じながら仕事をして行きたいと思います。








北島 元朗