ijoffice2010-09-30



9月、「市川準・集」へ
お越し下さいました皆様、本当にありがとうございました。
ブログを通して御礼申しあげます。


この三回忌「市川準・集」の主旨は
長年、市川準を支えて下さっていた皆様への「心からの感謝の意」のイベントでした。
お陰さまで、私たちも大変得がたい時間を共有させて頂くことが出来ました。


銀座の個展会場では
市川の描く絵画をご覧になった方々が
「市川映画へ繋がる世界観を感じ取ることが出来た」と言われ、
市川のコンテ(鉛筆画)を見慣れた方々には
油絵・パステル画の沢山の明るい色遣いに驚かれたようでした。
改めて眺めてみると本当に華やかな多色彩でした。


ご来場者から寄せられた感想は「力強い絵ですね」でした。
「エネルギーを感じる」とも言われ、
「色遣いの向こうに景色を感じる」など
一枚の絵に対する受け取り方もそれぞれで、楽しく伺いながら、
これからは絵を通して、パワーを貰わなくてはと思いました。



「市川に寄せて」と銘打った「お仲間の作品」の
写真で繋げた映像や創作映像、版画、アクリル画、油絵、写真、銀によるオブジェなど
そのさすがな独創性の素晴らしさや、楽しさを堪能させて頂き、
そして、可愛くて美味しい「手作りマカロン」も人気者でした。



くつろぎの場では映画のポスターや写真、シナリオなどを前にして、
浅草のアミューズミュージアムでは懐かしいミュージックビデオやTV作品の上映会。
又、「コンサート」では、「4to3」の映像からそのままぬけでてきたような、
浴衣姿の小川美潮さんの歌声に包まれ、沢山の方と共に魅せられ楽しみました。



連動で上映して頂いた映画は
9月4日の下北沢映画祭での「ざわざわ下北沢」をスタートに、
11日からの神保町シアターさんでの上映も終盤を迎え、
本日30日は市川が秘かに気に入っていた「あおげば尊し」で、
最終は明日10月1日「東京夜曲」となります。
この期間中には、「集」の仲間展から2人(貝本敏弥監督・末永智也監督)
によるそれぞれの作品上映もありました。


大阪の七藝劇場さんでは10月8日まで市川作品と共に
貝本・末永両監督の作品が同時上映されています。
12月18日には「病院で死ぬということ」が大田区産業プラザで上映されますので、
是非、スクリーンの映像と対峙してみて下さい。
きっと時を経て新しい発見があるかもしれません。


「秋」は市川の一番好きな季節でした。
「 もう、秋がくるね 」そんな声も聞こえてくるようです。
今年の秋はなんだかとても寒いそうですが、
この9月に賜った温かい思いを胸に、新たな一歩を踏み出したいと思います。


             本当にありがとうございました。


                            市川準事務所
                            市川 幸子