ijoffice2009-12-25






『buy a suit スーツを買う』と『TOKYOレンダリング詞集』の2作品が2010年2月、WOWOW で放映されます。
同日に、2作品続けてご覧いただけますので、是非お楽しみください。

『buy a suit スーツを買う』放映日時
2/25(木)深夜0:00

http://www.wowow.co.jp/pg/detail/021673001/



『TOKYOレンダリング詞集』放映日時
2/25(木)深夜0:55
http://www.wowow.co.jp/pg/detail/021674001/

『buy a suit スーツを買う』

-予告編-


初監督作品『BU・SU』以来、20作に及ぶ映画を製作し続けてきた市川準監督が、自らの日常を鉛筆でメモするようにHDVカメラを回しはじめた…。このささやかな流れの中で実験的に“映画のようなもの”を創ってみたいという衝動から『buy a suit スーツを買う』という自主制作映画を完成させる。2007年12月の寒空のもと、2日間で行われた撮影。出演を普段からキャラクターが面白いと思っていたCMの仕事仲間に依頼。A4で6ページほどのシナリオと、登場人物のバックボーンを細かく記した副読本。“あとは自由に話して”と、顔なじみのキャストのキャラクターを活かしながら各シーンの台詞は生まれていった。
オール関西弁で紡がれる会話と、東京の風景。焦燥感と空虚感の間を揺れながらも、そっと繋がって生きる人たちの心模様を切なくも温かく映し出している。


東京・秋葉原
同僚のスミちゃん(松村寿美子)と共に大阪から上京し、秋葉原の駅に降り立つユキ(砂原由起子)。スミちゃんと駅で別れたユキは駅前の大きなビルの前で、蒸発した兄・ヒサシ(鯖吉)の大学時代の先輩・山口(山崎隆明)と落ち合う。今は広告代理店で仕事をしているという山口。ユキは、まったく消息がわからなかったヒサシから最近手紙が届き、住所が書いてあったことを話す。ヒサシの思い出など話す山口は、やおらノートパソコンを開きヒサシ宛に手紙を書きはじめる。これからヒサシに会いに行くユキに山口はプリントした手紙を渡し「会ったらよろしく」と、忙しそうにビルへ戻って行った。ヒサシの手紙の住所をたどってバスに乗ったユキ。たどり着いたところは吾妻橋のたもとだった。隅田川に添って点々とダンボールの家がある。片隅のひとつからゴソゴソと人が出てくる。それは兄ヒサシだった。やがてとつとつと話し始める兄妹。ふと、今は浅草にいるヒサシの元妻・トモ子(三枝桃子)に、二人で今から会いに行こうという話になる…。


-キャスト 
ユキ◎砂原由起子 ヒサシ◎鯖吉 山口◎山崎隆明 トモ子◎三枝桃子
スミちゃん◎松村寿美子 インタビュアー◎佐藤慎一 カメラクルー◎柏木慎一 ある男◎宍戸貴義


-スタッフ
脚本/監督◎市川準 助監督◎末永智也 制作◎宍戸貴義
衣裳◎宮本まさ江 音楽◎松本龍之介 整音◎橋本泰夫 音響効果◎佐々木敦 
協力◎Tower Film、Mc RAY、カモメファン 
製作◎市川準事務所 配給◎市川準事務所+スローラーナー
(2008年/日本映画/HDcam/47分/カラー)© 2008 Jun Ichikawa office Ltd.

「TOKYO レンダリング 詞集』 

市川監督が『buy a suit スーツを買う』と同時進行で製作した映像作品。

撮影・編集:市川準 
音楽:松本龍之介
配給:市川準事務所+スローラーナー 2009年 25分


「人がいる場所」「人と流れる時間」「人が織りなす詞(コトバ)」。
その場所に立ち、その時間を感じ、そのコトバをのせて
東京に浮かび上がる情緒を“レンダリング”した映像作品『TOKYOレンダリング詞集』。


“何の目的もなく回しはじめた。
忘れかけていたものに出会い直したい
という、かすかな意識だけがあった。
良く晴れた日曜日だった。”
市川準監督の作品メモより〜