ijoffice2009-09-01







今日、電車移動の途中、駅のホームで電話をしていたところ、横で電車を待ち立っていらした女性から突然「以前、市川監督にお世話になったものなんです。関係者の方ですか?」と声をかけられました。お互いに急いでいた為にゆっくりお話することも出来ませんでしたが「市川監督と一緒にお仕事が出来たことで、今もこの仕事を続けてるんです。がんばっていますし、感謝しています。」と、そのMさんは仰っていました。CMのお仕事で市川監督と出会われたそうです。「じゃ、また」と別れてから、ふと、今までもいろんな方からそいういう話をお聞きしたな、と思いました。

市川監督がCM演出家として遺したコメントにこんな言葉があります。

「思いきりサービスしたい。それが基本だった。
全開状態のサービスをしたい。
スポンサーにも、代理店にも、
そして、なによりも、テレビの前の人たちに。
息を飲ませるほどの、「ほんと」がしたい。」


「ほんと」がしたい。
その市川監督の姿勢やまなざしは、見る人へ「ほんと」を届けると共に、作品を創る人たちへ計り知れない影響を与えていたのだなと、あらためて思いました。


さて、追悼上映が行われている札幌の映画館・蠍座 では、
8月25日(火)〜8月31日(月)までの「病院で死ぬということ」の上映が終了し、
「東京兄妹」の上映が始まっています。

9月1日(火)〜9月7日(月)までの「東京兄妹」の上映時間は、毎日 12:15〜 /18:00〜 です。

『東京兄妹』1995・1・14/92分/
製作=ライトヴィジョン 配給=ギャガ・コミュニケーションズ=ライトヴィジョン共同配給
 第45回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞、第46回芸術選奨文部大臣賞、文化庁優秀映画作品賞(長編部門)、キネマ旬報ベスト2位


〜ふたりの時間は、永遠であるかのように思えた〜 記憶の中にある失われた故郷「東京」に捧ぐ、名匠・小津安二郎へのオマージュが漂う感動の作品。「小津作品へのオマージュと書かれたりして(笑)、自分で言ったわけじゃないけど。ただ笠智衆原節子に代表されるような、ああいう古い家屋の中の二人。別れ難くてもそれで別れなくちゃならないようなああいう肉親関係と、人の見つめ方。そういう精神みたいなものなんだと思うんですようね。(小津さんの影響が)もしあるとしたら」(キネマ旬報95年1月下旬号掲載インタビューより)


「東京兄妹」の上映期間が終了した後(9/8以降)には、「大阪物語」「あおげば尊し」(他)が一作ごとに一週間ずつ上映されます。
特集最終週(10/6 〜)は「buy a suit スーツを買う」が上映されます。


蠍座HP → http://www.minipara.com/hokkaido-mini/theater/sasori/
札幌市北区北9条西3丁目 タカノビルB1 TEL.011(758)0501

*上映スケジュール*
料金:一般800円/学生・シニア700円


8/25〜8/31 「病院で死ぬということ」11:15〜 / 17:10〜 ◎終了 

9/1〜9/7 「東京兄妹」12:15〜 /18:00〜

9/8〜9/14 「大阪物語」11:00〜/16:45〜

9/29〜10/5 「あおげば尊し

10/6〜10/19 「buy a suit スーツを買う」

上映スケジュールの詳細が決定次第、お知らせします。